「合格の第一歩は敵を知ることから」。貸金業務取扱主任者試験の合格を目指すならば、最初に試験の概要を知っておき、ゴールの突破に何が必要か知ることが大切です。
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試験の実施日・合格発表日など
まず試験の概要を確認しておきましょう。
試験の実施日は11月中旬の日曜日(令和3年度は令和3年11月21日)
「試験の実施日=ゴール」です。試験日から逆算して学習をスタートさせましょう。また学習のペースも決めます。
例えば4月開始なら余裕のある学習計画で、9月とか10月のスタートだとハードな学習計画となります
なお願書の受付期間にも注意してください。詳しくは試験を実施する「日本貸金業協会」でご確認ください。
公式サイト「日本貸金業協会(試験の受験)」
▲試験の実施について(画像は日本貸金業協会ホームページから)
【出題形式】マークシート4肢択一
出題形式は「4肢択一方式」です。論理にミスがあると失点につながる論文試験と異なり、4肢択一方式ならば、多少の知識の不足があっても消去法で正解できる場合があります。
もちろんテキストの繰り返しや、問題演習を通して正確な知識をインプットしてください
なお2時間で50問の問題を解きます。1問当たりの解答時間は2分30秒前後と短いですが、問題演習などで対応できるようにしましょう。
(「勉強する」、画像はイメージです)
合格発表日は翌年1月
11月に実施される本試験ですが、合格発表日は翌年1月です。
合格ラインも合格発表日までわからず、不安になる受験生の方も多いと思います。ついついネット上の掲示板等で情報を集めたくなりますが、信頼度の低い情報も多いです。
ぜひ大手スクールの解答速報を利用して、自己採点後は切り替えるようにしましょう。時間を無駄にしないことが大切です。
また11月の本試験から、翌年1月の合格発表までは約2か月あります。関連資格の取得を目指すものおすすめです。
貸金業務取扱主任者からステップアップ!宅建・ビジネス法務【難易度は】
なお、実際に貸金業務取扱主任者として活躍するには、試験合格後に登録などの手続きが必要です
出題科目(出題範囲)
貸金業務取扱主任者試験の出題科目(出題範囲)は細かく定められていますが、大きく分けて次の4分野となります。
- 貸金業法・利息制限法ほか(法及び関係法令に関すること)
- 民法・会社法・民事訴訟法ほか(貸付けおよび貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること)
- 消費者保護法・消費者契約法
- 財務会計(家計診断および財務会計)
このうち貸金業法は大きな配点(出題)を占めており(例えば2017年は50問中の27問の出題)、貸金業法の攻略こそ合格への近道といえます。
その一方で力を入れておきたいのが民法などです。貸金業法は条文の記憶で解ける問題が少なくありませんが、民法は理解力が求められます。早い時期から「理解」を中心に学習を進めましょう。
合格率と合格ラインまとめ
貸金業務取扱主任者試験の合格基準は絶対評価ではなく相対評価であり、試験の難易度によって合格ラインが変化します(50点満点)。
実施回 | 合格率 | 合格ライン |
---|---|---|
第1回(平成21年8月) | 70.1% | 30問 |
第2回(平成21年11月) | 65.2% | 30問 |
第3回(平成21年12月) | 65.4% | 33問 |
第4回(平成22年2月) | 61.7% | 31問 |
第5回(平成22年11月) | 32.9% | 30問 |
第6回(平成23年11月) | 21.8% | 27問 |
第7回(平成24年11月) | 25.8% | 29問 |
第8回(平成25年11月) | 28.1% | 30問 |
第9回(平成26年11月) | 24.5% | 30問 |
第10回(平成27年11月) | 31.2% | 31問 |
第11回(平成28年11月) | 30.5% | 30問 |
第12回(平成29年11月) | 32.5% | 34問 |
第13回(平成30年11月) | 31.5% | 32問 |
第14回(令和元年11月) | 30.0% | 29問 |
第15回(令和2年11月) | 33.9% | 33問 |
第16回(令和3年11月) | ||
第17回(令和4年11月) |
合格率がかなり高い第1回から第4回までを別とすると、ここ最近の合格率は20%台から30%台で落ち着いています。
また合格ラインは30問前後が多くなっています。
今後もこの傾向は続くでしょう
この試験結果から、50点満点中の30問前後がボーダーラインであり、受験生の方は6割の得点率を目指せばいいと分かります。
つまり難問奇問を正解する必要はなく、「標準的な問題を確実に正解する」ことが合格を目指す上で大切です。
(「合格を目指す」、画像はイメージです)
効果的な学習法とは?
ここまで貸金業務取扱主任者試験の試験科目(出題科目)などについて見てきました。
「合格率と合格ライン」でも書きましたが、受験生の方は30問の正解率を目指すことが大切です。逆に言えば、20問近くを間違っても合格の可能性が出てきます。
気分的に楽になりますね。これで「やる気」が出るでしょう
さらに過去に出題された論点が再び登場することも珍しくありません。以上のことから、次の点を留意しましょう。
- 基礎を大切にして、標準的な問題は正解する
- 過去問のマスターは必須
- 問題演習を重ねて、得点力アップを目指す
また法改正情報のフォローも大切です。また最近では「以前よりも問題文が長くなる傾向」もあります。独学でも合格は目指せますが、大手スクールの講座を利用するのがベストです。
また経済的理由やスケジュールなどの面からスクールを利用できない受験生の方も、模擬試験だけは受験しましょう。本試験直前に実施され、成績処理(成績診断)もされますので、直前の学習に重要です。おすすめの直前模試まとめ
そしてスクールの中にはお手軽な価格で講座を提供しているところもあります。検討されるといいでしょう。